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総合診療科とは?何を相談できる?

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もくじ

「体調が悪いけれど、何科に行けばいいのか分からない」「いくつかの症状が重なっていて、どこに相談すべきか迷っている」――そんなとき、相談先のひとつになるのが総合診療科です。

総合診療科は、特定の臓器だけを見るのではなく、症状の全体像を整理し、必要に応じて専門診療科につなぐ役割を持つ診療科です。

たとえば、頭痛、めまい、腹痛、動悸、吐き気、だるさ、不眠などが重なっている場合や、検査で異常なしと言われたものの不調が続く場合、身体全体の状態や生活背景を含めて相談できることがあります。

ここでは、総合診療科とは何か、どのような症状を相談できるのか、受診前に準備しておきたいことを整理します。

総合診療科とは?

総合診療科とは、ひとつの臓器や病気だけに限らず、患者さんの症状や生活背景をふまえて、身体全体を幅広く診る診療科です。

「頭が痛いから脳神経内科」「おなかが痛いから消化器内科」のように、症状と診療科がはっきりしている場合もあります。
一方で、症状が複数ある場合や、どの科に行くべきか分からない場合は、最初の相談先に迷うことがあります。

総合診療科では、症状の経過や全身状態を整理し、必要に応じて検査や治療を行い、専門的な診療が必要な場合には適切な診療科へつなぐ役割があります。

つまり、総合診療科は「どこに相談すればよいか分からない不調」を整理する入口として考えることができます。

※総合診療科と専門診療科の違い

専門診療科は、消化器、循環器、脳神経、耳鼻咽喉など、特定の臓器や病気を詳しく診る診療科です。

一方、総合診療科は、症状が複数ある場合や原因がはっきりしない場合に、身体全体の状態を見ながら、どの病気や診療科が関係しているのかを整理します。

必要に応じて専門診療科へ紹介されることもあり、総合診療科は「専門科に行く前の整理役」として役立つことがあります。

総合診療科では
何を相談できる?

総合診療科では、原因がはっきりしない不調や、複数の症状が重なっている場合などを相談できます。

  • 何科に行けばよいか分からない症状
    頭痛、めまい、腹痛、吐き気、動悸、息苦しさ、だるさなど、症状はあるものの相談先が分からない場合。
  • 複数の症状が重なっている場合
    頭痛とめまい、腹痛と動悸、吐き気と不眠など、複数の症状が同時に出ている場合。
  • 検査で異常なしと言われた不調
    画像検査や血液検査では大きな異常がないものの、症状が続いている場合。
  • 体調不良が長引いている場合
    だるさ、微熱、食欲不振、体重変化、眠れないなど、はっきりした原因が分からない不調が続く場合。
  • 生活背景やストレスも含めて相談したい場合
    仕事や家庭、睡眠、食事、ストレスなどが体調に影響しているかもしれないと感じる場合。

「この程度で受診してよいのだろうか」と迷う方もいますが、症状を整理するために相談することも、総合診療科の大切な役割です。

総合診療科が向いているケース

次のような場合は、総合診療科への相談が向いていることがあります。

  • 症状が複数あり、どこから相談すべきか分からない
  • いくつかの診療科を受診したが、原因がはっきりしない
  • 検査で異常なしと言われたが、不調が続いている
  • 身体の症状と不安・ストレスが関係している気がする
  • 病気なのか、疲れや自律神経の乱れなのか分からない
  • 薬だけでなく、生活や体質も含めて見直したい
  • 専門科に行くべきか、まず相談して整理したい

総合診療科は、すべての症状を一度に解決する場所というより、症状の全体像を整理し、必要な検査や治療、専門科への橋渡しを考える場所です。

総合診療科より
専門科を急いだほうがよいケース

総合診療科は幅広い相談に対応する診療科ですが、症状によっては、専門科や救急受診を急いだほうがよい場合もあります。

  • 突然の激しい頭痛、ろれつが回らない、手足の麻痺がある
  • 強い胸の痛み、息苦しさ、冷や汗がある
  • 激しい腹痛、血便、黒い便、吐血がある
  • 意識がぼんやりする、倒れそうになる
  • 高熱が続く、首が硬い、強い脱水がある
  • 急に視野が欠ける、物が二重に見える
  • 強いめまいや嘔吐で水分がとれない

これらの症状がある場合は、「まず総合診療科で相談しよう」と考えるより、救急外来や該当する専門科への早めの受診が必要になることがあります。

いつもと違う強い症状がある場合は、自己判断で様子を見すぎないことが大切です。

総合診療科を受診するときに
準備しておきたいこと

総合診療科を受診するときは、症状を完璧に説明する必要はありません。
ただし、事前にメモを用意しておくと、診察で状況を伝えやすくなります。

  • いつから症状があるか
  • どんな症状があるか
  • どの症状が一番つらいか
  • 症状が出る時間帯や場面
  • 食事、睡眠、天気、ストレスとの関係
  • これまで受けた検査や診断
  • 飲んでいる薬やサプリメント
  • 仕事・学校・家事・外出への影響
  • 医師に聞きたいこと、不安なこと

症状が多い場合は、すべてを順番に話そうとしなくても大丈夫です。
まずは「一番困っていること」「生活で支障が出ていること」「不安に感じていること」から伝えると、医師も整理しやすくなります。

総合診療科で
異常なしと言われた場合は?

総合診療科で相談しても、検査や診察の結果、大きな異常が見つからないこともあります。

その場合でも、「症状がない」「気のせい」という意味ではありません。
自律神経の乱れ、筋肉のこわばり、睡眠不足、ストレス反応、冷え、体質の偏りなど、検査結果に表れにくい不調が関係していることがあります。

大切なのは、診察後に次の方針を確認することです。

  • どの病気の可能性が低いと考えられるのか
  • 追加検査や専門科受診が必要か
  • どのくらい様子を見てよいのか
  • 症状が続く場合、いつ再相談すべきか
  • 生活で見直せることはあるか

異常なしと言われた後も、症状が続く場合は、症状メモをつけながら再相談したり、心身の両面から診る医療機関に相談したりすることが選択肢になります。

心身の反応による要因
(心・自律神経面)

心身の反応による要因

原因がはっきりしない不調には、心身の反応や自律神経の乱れが関係していることがあります。

ストレスや疲労、不安が続くと、身体は緊張状態になりやすくなります。
その結果、頭痛、腹痛、動悸、吐き気、だるさ、喉のつかえ、不眠など、複数の症状として現れることがあります。

  • 原因が分からず、不安が強くなっている
  • 眠りが浅く、疲れが取れにくい
  • 仕事や学校、家庭でストレスが続いている
  • 身体の小さな変化に敏感になっている
  • 外出や人前に出ることが不安になっている

このような状態では、不調への不安が自律神経をさらに乱し、症状を長引かせることがあります。

症状を整理するには、身体の検査だけでなく、睡眠、疲労、ストレス、生活リズムも含めて見直すことが大切です。

西洋医学の「異常なし」の
壁と東洋医学の役割

西洋医学での「異常なし」の意味

西洋医学の検査は、炎症、腫瘍、出血、感染症、臓器の異常など、画像や数値で確認できる病気を見つけることに優れています。

そのため、検査で異常なしと言われたことは、重大な病気の可能性が低いという意味では安心材料になります。

一方で、自律神経のアンバランス、筋肉のこわばり、冷え、睡眠不足、ストレス反応、体質の偏りなどは、検査結果に表れにくいことがあります。

つまり、「異常なし」は「つらさが存在しない」という意味ではありません。
検査で分かる異常と、検査では見えにくい不調を分けて考えることが大切です。

東洋医学が着目するもの

東洋医学では、症状を出ている場所だけでなく、身体全体のバランスや体質、生活環境との関係から捉えます。

  • 気の滞り
    ストレスや緊張が続き、気の巡りが滞ることで、頭痛、喉のつかえ、腹痛、胸のつかえなどにつながることがあります。
  • 血の巡りの悪さ
    冷え、肩こり、目の疲れ、慢性的な痛みなどがある場合、血流の停滞が関係することがあります。
  • 水の滞り
    むくみ、めまい、頭重感、だるさ、雨の日の不調などがある場合、水分代謝の乱れが関係することがあります。
  • 冷えや胃腸の弱り
    疲れやすい、食欲がない、下痢しやすい、身体が冷えやすい場合、胃腸の働きやエネルギー不足が影響していることがあります。

西洋医学で重大な病気を確認しながら、東洋医学的に体質や巡りを整えることで、症状が出にくい状態を目指せることがあります。

受診先の選び方

総合診療科に相談しやすい場合

次のような場合は、総合診療科に相談しやすいでしょう。

  • 何科に行けばよいか分からない
  • 複数の症状があり、整理できない
  • 検査で異常なしと言われたが、不調が続いている
  • 症状と生活背景の関係を含めて相談したい
  • 必要に応じて専門科につないでほしい

症状をひとつに絞れなくても、まずは困っていることをそのまま伝えて問題ありません。

専門科に相談したほうがよい場合

症状がはっきりしている場合や、すでに特定の病気が疑われている場合は、専門科に相談したほうがよいこともあります。

  • 強い頭痛や神経症状がある:脳神経内科、脳神経外科など
  • 胸の痛みや動悸が強い:循環器内科など
  • 腹痛や下痢、血便がある:消化器内科など
  • 耳鳴りや難聴を伴うめまい:耳鼻咽喉科など
  • 不安、不眠、気分の落ち込みが強い:心療内科、精神科など

総合診療科と専門科のどちらが正しいというより、症状の緊急性や分かりやすさに応じて選ぶことが大切です。

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