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めまいがあるのに異常なしと言われた

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もくじ

「ふわふわするめまいが続いているのに、検査では異常なしと言われた」「ぐるぐる回る感じがあるのに、原因が分からない」――そんな不安を抱えていませんか?

めまいがあるのに「異常なし」と言われると、重大な病気ではなかった安心感がある一方で、「では、この不安定な感じは何なのか」「このまま様子を見てよいのか」と迷ってしまうことがあります。

しかし、検査で異常が見つからないことは、めまいが気のせいという意味ではありません。
内耳の過敏な反応、自律神経の乱れ、首肩のこわばり、睡眠不足、ストレス反応、血圧の変動など、画像や血液検査では分かりにくい要因が関係していることがあります。

ここでは、めまいがあるのに異常なしと言われるときに考えられる原因や、次に相談すべき受診先、心身の両面から見直すポイントを整理します。

「めまいがあるのに異常なし」とは
どういう状態?

めまいで医療機関を受診し、頭部MRIやCT、血液検査などで「異常なし」と言われた場合、多くは脳出血や脳腫瘍、強い貧血、明らかな炎症など、重大な異常が見つからなかったという意味です。

これは大切な安心材料です。
一方で、めまいそのものが消えるわけではないため、「原因が分からないまま不安定な感じだけが残っている」と感じる方もいます。

めまいは、「ぐるぐる回る」「ふわふわする」「立ちくらみのようにクラッとする」「身体が揺れる感じがする」など、人によって表現が大きく異なります。

そのため、「異常なし」と言われた場合でも、めまいの種類や起こるタイミング、生活背景を整理することで、改善の糸口が見つかることがあります。

※回転性めまい・浮動性めまい・立ちくらみの違い

めまいには、周囲や自分がぐるぐる回るように感じる「回転性めまい」、身体がふわふわする・揺れるように感じる「浮動性めまい」、立ち上がったときにクラッとする「立ちくらみ」のような症状があります。

回転性めまいでは耳の奥にある内耳の影響が関係することがあり、浮動性めまいでは自律神経、睡眠不足、首肩のこわばり、不安、疲労などが関係することがあります。

立ちくらみのようなめまいでは、血圧の変動、脱水、貧血、薬の影響などが関係することもあります。どのタイプのめまいなのかを整理して伝えることが、診察の手がかりになります。

めまいがあるのに
異常なしと言われるとき、
一般的に考えられる病気・診断名

検査で異常なしと言われても、めまいの原因がまったくないとは限りません。
次のような疾患や状態が関係していることがあります。

  • 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
    寝返りを打つ、起き上がる、上を向くなど、頭の位置を変えたときに短時間の回転性めまいが起こることがあります。
  • メニエール病
    めまいに加えて、耳鳴り、難聴、耳が詰まる感じを伴うことがあります。症状を繰り返す場合は耳鼻咽喉科での確認が大切です。
  • 前庭性片頭痛
    頭痛がはっきりしない場合でも、片頭痛体質と関連してめまいが起こることがあります。光や音に敏感になる、吐き気を伴うこともあります。
  • 起立性調節障害・血圧変動
    立ち上がったときにクラッとする、朝に弱い、動悸やだるさを伴う場合、血圧や自律神経の調整が関係することがあります。
  • 自律神経の乱れ
    ストレス、睡眠不足、生活リズムの乱れなどにより、ふわふわするめまい、動悸、だるさ、息苦しさなどが出ることがあります。
  • 首肩こり・眼精疲労
    スマホやPC作業、姿勢の悪さ、首まわりの筋肉のこわばりにより、ふらつきや頭重感が出ることがあります。
  • 不安・過緊張によるめまい
    不安が強いと呼吸が浅くなり、ふわふわ感、息苦しさ、動悸、手足のしびれなどを伴うことがあります。

このように「めまいがあるのに異常なし」と言われる場合、耳・脳・血圧・首肩・自律神経・不安や疲労などが複雑に関係していることがあります。

病院で「異常なし」と
言われるときに
考えられる要因

医学的に説明がつく要因(身体面)

めまいは、脳の画像検査や血液検査で異常がなくても、身体の働きの乱れによって起こることがあります。

  • 内耳が気圧や頭の動きに敏感に反応する
  • 首肩のこわばりにより、頭や目の位置感覚が乱れやすくなる
  • 睡眠不足や疲労で、自律神経の調整が乱れる
  • 立ち上がったときに血圧調整が追いつかない
  • 脱水や空腹、貧血傾向でふらつきやすくなる
  • スマホやPCの見すぎで目の疲れが強くなる

これらは、画像や血液検査で明確な異常として出にくい一方、実際には平衡感覚・血流・自律神経・筋肉の緊張がめまいに影響している状態です。

そのため、「異常なし」と言われても、めまいが気のせいというわけではありません。

心身の反応による要因
(心・自律神経面)

心身の反応による要因

めまいが続く背景には、心身の緊張や自律神経の反応が関係していることもあります。

ストレスを受けると、身体は無意識に緊張し、交感神経が優位になります。
その状態が続くと、呼吸が浅くなったり、血流や睡眠のリズムが乱れたりして、ふわふわするめまいや立ちくらみのような症状が起こりやすくなります。

  • 仕事や学校のプレッシャーが続いている
  • 人混みや電車、会議などでめまいが出やすい
  • 「また倒れたらどうしよう」と不安になる
  • 眠りが浅く、疲れが取れていない
  • めまいの不安で外出を避けるようになっている

このような場合、めまいへの不安が身体の緊張を生み、身体の緊張がさらにめまいを強めるという悪循環が起こることがあります。

めまいを改善するには、耳や脳だけでなく、睡眠・疲労・ストレス・不安なども含めて見直すことが大切です。

西洋医学の「異常なし」の
壁と東洋医学の役割

西洋医学での「異常なし」の意味

西洋医学の検査で「異常なし」と言われることは、脳や耳、血液検査などに重大な病気が見つからなかったという意味では、大切な結果です。

一方で、内耳の過敏さ、自律神経の乱れ、首肩のこわばり、睡眠不足、ストレス反応、血圧の細かな変動などは、検査だけでは見えにくいことがあります。

つまり、「異常なし」は「めまいがない」「気のせい」という意味ではありません。
数値や画像に出にくい不調が残っている可能性を考える必要があります。

東洋医学が着目するもの

東洋医学では、めまいを耳や頭だけの問題ではなく、身体全体の巡りや水分代謝、胃腸の働き、冷え、疲労などから捉えます。

  • 水の滞り(水毒・水滞)
    ふわふわするめまい、頭重感、むくみ、雨の日の不調などがある場合、水分代謝の乱れが関係することがあります。
  • 気血の不足
    疲れやすい、立ちくらみがある、顔色が悪い、息切れしやすい場合、身体を支えるエネルギーや血の不足が関係することがあります。
  • 血流の停滞(瘀血)
    首肩こり、頭痛、目の疲れ、冷えを伴う場合、血の巡りの悪さがめまいに影響することがあります。
  • 気の滞り(気鬱)
    ストレスや緊張が続き、胸のつかえ、喉の違和感、ため息、不安感を伴う場合に考えられます。

体質や症状に応じて、半夏白朮天麻湯、苓桂朮甘湯、五苓散、当帰芍薬散、加味逍遙散などが検討されることがあります。

ただし、漢方薬はめまいのタイプや体質によって合うものが異なります。
自己判断で続けるのではなく、医師に相談しながら選ぶことが大切です。

一時的な対処法・セルフケア

一時的な対処方法・セルフケア

めまいがあるのに異常なしと言われた場合でも、生活の中で症状を和らげる工夫が役立つことがあります。

  • めまいが出たら無理に動かず、安全な場所で休む
  • 急に立ち上がらず、ゆっくり動く
  • 水分をこまめにとり、脱水を防ぐ
  • 睡眠時間を大きく乱さない
  • スマホやPCを見る時間を区切る
  • 首や肩を冷やさず、こわばりをゆるめる
  • めまいが出る時間帯・場面・天気・食事を記録する
  • 不安になったときは、呼吸をゆっくり整える

ただし、セルフケアで一時的に楽になっても、めまいが何度も繰り返される場合は、原因を改めて整理することが大切です。

特に、転倒しそうになる、吐き気が強い、耳鳴りや聞こえにくさを伴う、生活に支障が出ている場合は、早めに医師へ相談しましょう。

病院にかかるべきタイミング

一度「異常なし」と言われていても、めまいの状態が変わった場合は、再度受診が必要になることがあります。

  • 突然、強いめまいが起こった
  • 手足のしびれ、麻痺、ろれつが回らないなどの症状がある
  • 物が二重に見える、視野が欠けるなどの症状がある
  • 強い頭痛や胸の痛みを伴う
  • 意識がぼんやりする、倒れそうになる
  • 吐き気・嘔吐が強く、水分がとれない
  • 耳鳴り、難聴、耳の詰まり感を伴う
  • めまいの頻度や強さがだんだん増している
  • めまいの不安で外出や仕事、学校に支障が出ている

特に、麻痺、ろれつが回らない、強い頭痛、意識障害、視野の異常などがある場合は、脳の病気が隠れている可能性もあるため、早急な受診が必要です。

「前に異常なしと言われたから大丈夫」と決めつけず、いつもと違うめまいや強い症状がある場合は、早めに相談しましょう。

受診先の選び方

初めて受診する場合

めまいで初めて受診する場合は、まず耳鼻咽喉科、脳神経内科、脳神経外科、内科などで、耳や脳、血圧、貧血などに問題がないかを確認しましょう。

受診時には、以下のような情報をメモしておくと診察で伝えやすくなります。

  • ぐるぐる回るのか、ふわふわするのか、立ちくらみのような感じか
  • いつからめまいがあるのか
  • どんな動きや場面で悪化するのか
  • めまいは何分・何時間くらい続くのか
  • 吐き気、耳鳴り、難聴、頭痛、動悸を伴うか
  • 立ち上がったときに悪化するか
  • 睡眠やストレスとの関係があるか

他院で「異常なし」と言われた場合

検査で異常なしと言われてもめまいが続く場合は、耳や脳だけでなく、自律神経、首肩の緊張、睡眠、ストレス、体質を含めて総合的に見直す視点が必要です。

特に、めまいに加えて、頭痛、吐き気、動悸、だるさ、喉のつかえ、不眠などが重なっている場合は、心と身体の両面から整理することが大切です。

西洋医学で重大な病気を確認しながら、東洋医学的に体質や巡りを整えることで、めまいが起こりにくい状態を目指せることがあります。

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