新小平クリニック
WEB予約はこちら

旅行中に頭痛がする

良くならない不安に次の一歩を│ほっとかろやか » 頭が痛い(頭痛)ときの状況から考えられる原因や対処法を知る » 旅行中に頭痛がする
もくじ

せっかくの旅行なのに、移動中や到着したあと、観光中などに頭が痛くなってしまうことはありませんか?
「楽しみにしていたのに、なぜか毎回頭痛がする」
「寝不足や疲れのせいかと思うけれど、いつも旅行中に体調を崩す」
そんな状態が続くと、「旅行が合わないのでは」「自分だけおかしいのでは」と不安になる方も少なくありません。

病院で検査をしても異常が見つからず、「疲れでしょう」「寝不足では」と言われることもありますが、実は旅行中の頭痛には、睡眠不足、長時間の移動、気圧変化、食事や水分不足、緊張や興奮による自律神経の乱れなど、さまざまな要因が関わっていることがあります。

この記事では、西洋医学と東洋医学の両面から、「旅行中に頭痛がする」原因と対処法をやさしく解説します。

「旅行中に頭痛がする」とき、一般的に考えられる病気・診断名

「旅行中に頭痛がする」場合、以下のような疾患や状態が関連していることがあります。

  • 片頭痛
    片頭痛は、睡眠不足、空腹、疲労、光やにおいの刺激、気圧変化などで誘発されることがあります。旅行中はこうした要因が重なりやすく、ふだんは大丈夫でも旅先で頭痛が出ることがあります。
  • 緊張型頭痛
    長時間の電車や車、飛行機での移動、荷物の持ち運び、不慣れな寝具などによって首や肩の筋肉が緊張し、頭が締めつけられるように痛むことがあります。旅行中は身体に力が入りやすく、こりによる頭痛が起こりやすくなります。
  • 気象病/低気圧頭痛
    飛行機に乗ったときや、標高の高い場所へ移動したとき、天候が崩れたときなど、気圧の変化によって頭痛が起こることがあります。旅行先では移動距離や天候の変化が大きいため、こうした影響を受けやすくなります。
  • 乗り物酔いに伴う頭痛
    車、電車、飛行機、船などで酔いやすい方は、吐き気や気分不良とともに頭痛が出ることがあります。移動そのものが身体に負担となり、頭痛につながるケースです。
  • 自律神経失調症
    旅行は楽しい反面、環境の変化、スケジュールの変化、緊張や興奮などで自律神経が乱れやすい場面でもあります。その影響で、血流や体温調整、睡眠のリズムが崩れ、頭痛が起こることがあります。
  • 脱水・低血糖による頭痛
    移動を優先して水分や食事を後回しにしてしまうと、脱水や空腹によって頭痛が起こることがあります。特に、暑い時期の旅行や、朝早い出発の日は注意が必要です。

旅行中の頭痛は、「楽しいはずなのに、なぜ」と戸惑いやすいものですが、実際には環境の変化と身体への負担が重なって起こることが少なくありません。
そのため、検査でははっきりした異常が見つからず、「異常なし」と言われることもあります。

病院で「異常なし」と言われるときに考えられる要因

医学的に説明がつく要因(身体面)

旅行中の頭痛には、検査で大きな異常が見つからなくても、身体の反応として説明できる要因があります。

  • 睡眠不足・睡眠の質の低下:旅行前日は準備で眠るのが遅くなったり、早朝出発で睡眠時間が短くなったりしがちです。また、ホテルや旅館など、慣れない場所では眠りが浅くなることもあります。こうした睡眠不足や睡眠の質の低下は、頭痛の大きな引き金になります。
  • 長時間移動による筋緊張:移動中に同じ姿勢が続いたり、重い荷物を持ったりすることで、首や肩の筋肉がこわばりやすくなります。その結果、血流が悪くなり、頭痛を引き起こすことがあります。
  • 気圧や標高の変化:飛行機に乗る、高地へ行く、天候が急に変わるなど、旅行中は気圧変化の影響を受けやすくなります。こうした変化に身体がうまく適応できないと、頭痛や頭重感として現れることがあります。
  • 脱水や食事の乱れ:移動や観光に気を取られて水分補給を忘れたり、食事の時間がずれたり、空腹のまま過ごしたりすると、身体のエネルギー不足や血流の変化で頭痛が起こることがあります。カフェインの摂りすぎや、逆にいつも飲んでいるコーヒーが飲めないことが影響する場合もあります。
  • 光・におい・人混みなどの刺激:観光地や駅、空港、ホテルなどでは、強い照明、人混み、香り、騒音など、さまざまな刺激にさらされます。こうした刺激が脳や神経に負担をかけ、頭痛を引き起こすことがあります。
  • 不慣れな寝具や生活リズムの変化:旅先では、枕や布団が合わなかったり、入浴や食事の時間が普段と大きく変わったりすることがあります。こうした小さなズレが積み重なることで、身体の調整機能が乱れ、頭痛につながることがあります。

これらは重大な病気ではないことが多い一方で、旅行という非日常の環境では、身体にとって大きな負担になることがあります。
そのため、検査で異常がなくても、頭痛が起こることは珍しくありません。

心身の反応による要因
(心・自律神経面)

心身の反応による要因

旅行中の頭痛は、身体の疲れだけでなく、心の緊張や興奮、自律神経の反応が関係していることもあります。

  • 楽しみや緊張による過覚醒
    旅行の前や当日は、楽しみな気持ちが高まる一方で、心も身体も興奮しやすくなります。その結果、自律神経が休まらず、頭痛につながることがあります。
  • 予定を詰め込みすぎるストレス
    「せっかく来たのだから、できるだけ多く回りたい」と予定を詰め込みすぎると、身体が休まる時間が少なくなります。楽しんでいるつもりでも、心身には負担がかかっており、それが頭痛として表れることがあります。
  • 移動や時間管理への不安
    乗り換え、遅延、道に迷わないかという不安、同行者への気遣いなど、旅行中は思っている以上に気を張る場面が多くあります。こうした緊張が続くと、自律神経が乱れ、頭痛を起こしやすくなります。
  • 環境変化への敏感さ
    知らない土地、違う気候、違う食事、違う生活リズムなど、旅行は変化の連続です。こうした変化に敏感な方では、身体が順応しきれず、不調として頭痛が出ることがあります。
  • 予期不安
    「また旅行中に頭痛が出るかもしれない」と構えてしまうことで、身体が先に緊張し、実際に症状が起こりやすくなることがあります。このように、不安そのものが頭痛を強めることもあります。

旅行は楽しい時間である一方、身体にとっては移動・刺激・緊張が続く特別な状況でもあります。
「楽しんでいるのに不調になるのはおかしい」のではなく、心と身体が変化に頑張って適応しようとしている結果として、頭痛が現れることがあるのです。

西洋医学の「異常なし」の
壁と東洋医学の役割

西洋医学での「異常なし」の意味

脳や血管、神経に明らかな異常がない場合、検査結果としては「異常なし」と説明されます。
これは重大な病気が隠れていない可能性が高いという意味ではありますが、それは「不調が存在しない」という意味ではありません。

西洋医学では、旅先での気圧変化、疲労の蓄積、睡眠不足、自律神経の乱れ、感覚刺激への過敏さなどを“数値化”しにくいため、「異常なし」とされやすいのです。
一方で、患者さん本人は確かに症状を感じているという状況です。

東洋医学が着目するもの

東洋医学では、旅行中に起こる頭痛を移動による疲れ、気候や環境の変化、緊張や興奮による影響、体質的な偏りも含めて捉えます。

  • 気滞(きたい):移動の疲れや予定の詰め込み、気疲れなどによって気の巡りが悪くなり、頭や胸のあたりに重さやつかえ感が出やすい状態。
  • 気逆(きぎゃく):緊張や興奮によって気が上にのぼりやすくなり、のぼせ感や頭の張り、イライラを伴う頭痛として現れる状態。
  • 瘀血(おけつ):長時間の移動や筋肉のこわばりで血流が滞り、首肩こりとともに、重だるい頭痛が出やすくなる状態。
  • 水滞・痰湿(すいたい・たんしつ):気圧変化や水分代謝の乱れによって、身体の中に余分な水分がたまり、頭が重い、むくむ、すっきりしないといった症状が出やすい状態。

漢方では、「釣藤散」「加味逍遙散」「五苓散」「半夏白朮天麻湯」などを用いて、気・血・水や自律神経のバランスを整え、身体全体の巡りを改善することを目指します。

一時的な対処法・セルフケア

一時的な対処方法・セルフケア

一時的なセルフケアとして、以下のような方法があります。

  • こまめに水分をとる
  • 食事を抜きすぎず、空腹時間を長くしすぎない
  • 移動中に首や肩を軽く動かし、身体をこわばらせない
  • 予定を詰め込みすぎず、休憩時間を意識して作る
  • 強い光やにおい、人混みを避けられるときは避ける
  • 飛行機や高地での移動では、気圧変化を意識して無理をしない
  • 頭痛薬や普段使っている薬は早めに携帯しておく
  • 前日から無理をせず、できるだけ睡眠時間を確保する
  • 「また起こるかも」と構えすぎず、落ち着ける時間を意識して作る

これらのケアを行うことで一時的に楽になることもありますが、根本的には体質や自律神経の乱れ、心身の緊張の癖を整えることが大切です。
そのためには、身体と心を総合的に診る医療が有効です。

病院にかかるべきタイミング

下記のような状況の場合、受診のタイミングです。

  • 旅行のたびに頭痛を繰り返す
  • 吐き気・めまい・動悸・しびれ・視界異常などを伴う
  • 市販薬が効かない、または効きづらくなっている
  • 頭痛のために観光や移動が難しくなる
  • 旅行から帰ったあともしばらく頭痛が続く
  • 今までにない強い頭痛が急に起こった

症状が軽くても、「旅行のたびに頭痛が出る」という時点で受診のサインです。
我慢せず、まずは相談することが回復への第一歩です。

受診先の選び方

初めて受診する場合

まずは、脳や神経、血管などに重大な異常がないかを確認することが大切です。
そのため、初めて受診する場合は、脳神経内科や頭痛外来、内科などが候補になります。

また、めまいや耳の詰まり感が強い場合は耳鼻咽喉科も候補になります。
そのうえで、「旅行中に頭痛が起こる」という状況を具体的に伝えることが大切です。

他院で「異常なし」と言われた場合

自律神経・生活背景・体質まで含めて、西洋医学+東洋医学の両面から診ることができる総合診療のできる医療機関への相談をおすすめします。
気血水の流れや心身のバランスを整えることで、再発を防ぐ根本治療が可能です。

ご相談はこちら
新小平クリニック
8:30〜19:30
担当医 院長 院長 院長 院長 院長

○:金曜日の診療時間は9時〜12時、13時半〜17時
□:土曜日の診療時間は13時半〜19時半
:国立精神・神経医療研究センターからの派遣医師による診療
【休診日:土曜午前、日曜】