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寝るときにおなかが痛くなる

良くならない不安に次の一歩を│ほっとかろやか » おなかが痛い(腹痛・胃痛)ときの状況から考えられる原因や対処法を知る » 寝るときにおなかが痛くなる
もくじ

夜になるとお腹が痛む、寝ようとするとお腹が重い——。
昼間は平気なのに、夜だけ腹痛が出ると、不安で眠れなくなってしまいます。
検査では異常がなく、「冷えや食べ過ぎでは」と言われても、毎晩のように痛みがあるとつらいですよね。

このような腹痛は、消化器の働きと自律神経のリズム、そして心理的な緊張が関わっていることがあります

「寝るときにおなかが痛くなる」一般的に考えられる病気・診断名

  • 過敏性腸症候群(IBS)
    腸に潰瘍などの明らかな異常が見られないにもかかわらず、ストレスや緊張などで腸が過敏になり、腹痛・下痢・便秘を繰り返す病気です。
    夜間にも、腹痛やガス・下痢を引き起こします。
  • 機能性ディスペプシア
    胃の働きが乱れ、胃もたれや痛みといった症状があるにもかかわらず、内視鏡検査などで病変が見つからない病気です。
    胃の動きが悪くなり、食後~夜間に痛みやもたれを感じることがあります。
  • 胃食道逆流症(GERD)
    胃酸などの胃の内容物が食道に逆流することで起こる病気で、横になることで胃酸が逆流し、みぞおちや喉に違和感や痛みが出る病気です。
  • 冷えによる内臓血流の低下
    寒さや冷たい飲食物、自律神経の乱れなどによって「冷え」が引き起こされ、内臓の血流を悪化させます。
    内臓の血流が低下することで、消化機能が低下し、腹痛を引き起こします。
  • 自律神経失調症
    ストレスなどから自律神経が乱れ、腸の運動や血流が不安定になり、腹部に不快な症状を引き起こす症状です。
    夜に副交感神経が働かず、腸の動きが乱れることがあります。

これらの多くは検査では異常がなく、“機能性腹痛”として扱われます。

病院で「異常なし」と言われるときに考えられる要因

医学的に説明がつく要因(身体面)

夜間は身体が休むモードに入る時間帯ですが、自律神経やホルモンのバランスが乱れると、内臓の動きも不安定になります。
以下のような要因も腹痛を引き起こします。

  • 食後すぐに横になることで消化が滞る
  • 寝る前のカフェイン・アルコールで胃腸が刺激される
  • 寝具や体勢による腹部への圧迫
  • 夜間の冷えなどによる血流の滞り

これらが組み合わさることで、「寝るときだけ痛い」「夜中に痛みで目が覚める」といった症状が現れます

心身の反応による要因
(心・自律神経面)

心身の反応による要因

夜は本来、副交感神経が働きリラックスする時間ですが、日中のストレスや不安を引きずると、交感神経が強く働き続けてしまいます。
例えば、以下のような状況はありませんか?

  • 寝る時間になっても、一日の緊張が抜けない
  • 明日への不安や考えごとで眠れない
  • 孤独感・焦り・心配などの心理的負担がある
  • 感覚が敏感で、わずかな不調を強く感じる

このように、「心の緊張が身体に残る」ことで、腹部の痛みとして表れることがあります

西洋医学の「異常なし」の
壁と東洋医学の役割

西洋医学での「異常なし」の意味

重大な病気がないという意味では安心できますが、夜間の腹痛は多くが機能的な異常(動きやリズムの乱れ)によるものです。

東洋医学が着目するもの

東洋医学では、「夜は身体を休める時間」であり、その時間に痛みが出るのは「陰陽のバランスの乱れ」や「気血の滞り」と考えます。
  • 気滞(きたい):ストレスで気の流れが滞り、腹部の張りや痛みを感じる。
  • 瘀血(おけつ):血流が悪く、下腹部の鈍痛が続く。
  • 脾胃虚弱:体力や消化力の低下で、夜に腹部が冷えて痛む。

東洋医学では、体質に応じて、「当帰芍薬散」「桂枝加芍薬湯」「半夏厚朴湯」などを用い、血流と自律神経を整え、心身のリズムを調和させていきます。

一時的な対処法・セルフケア

一時的な対処方法・セルフケア

ご自身で一時的に症状を和らげる対策としては、以下のような方法があります。

  • 食後2時間は横にならず、軽いストレッチを行う
  • 寝る前のスマホやTVを控え、リラックス時間を取る
  • 腹部を温め、血流を促す
  • 就寝前の深呼吸や瞑想で心を落ち着ける
  • 漢方やハーブティー(カモミールなど)を取り入れる

夜の腹痛は「休めていない身体」のサインかもしれません。身体を温め、安心して眠れる環境を整えましょう。
上記はあくまで一時的なケアです。根本的な症状改善のために医師への相談が安心です。

病院にかかるべきタイミング

以下のような場合は、まず内科や消化器内科で検査を受けましょう。

  • 夜間の腹痛が繰り返す・強まる
  • 嘔吐・発熱・血便などを伴う
  • 食事や睡眠に支障が出ている
  • 痛みが心配で眠れない

夜の腹痛は放置すると、睡眠の質や免疫にも影響します。
まずは消化器内科での検査を行い、内臓に異常がない場合は、心身を総合的に診る医療機関への相談を検討してください。

受診先の選び方

初めて受診する場合

大きな病気が隠れている場合もありますので、まずは、内科・消化器内科で基本的な胃腸の検査を受けましょう。
その際、食後~夜間の症状を具体的に伝えましょう。

他院で「異常なし」と言われた場合

心と身体、西洋医学と東洋医学の両面から診る総合診療科の受診をおすすめします。
自律神経・ホルモン・体質・心のバランスを整える治療を受けるのが効果的です。

夜の腹痛は、身体と心が頑張りすぎているサインかもしれません
新小平クリニック 富田先生
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クリニック
富田先生

夜の腹痛は、心と身体が「もう少し休ませてほしい」と訴えているサインかもしれません。

検査で異常がなくても、痛みは確かに存在します。原因も確かに存在します。
休むことも“治療のひとつ”と考え、遠慮なく相談してください。

新小平クリニック 富田先生
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