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会社や学校に行くとおなかが痛くなる

良くならない不安に次の一歩を│ほっとかろやか » おなかが痛い(腹痛・胃痛)ときの状況から考えられる原因や対処法を知る » 会社や学校に行くとおなかが痛くなる
もくじ

朝になるとおなかが痛くなり、会社や学校に行けない——。
行こうとするだけでお腹がキリキリする。
病院で検査を受けても異常が見つからず、「気のせい」「ストレスでしょう」と言われてしまう。
そんな経験をしている方は少なくありません。

実はこのような腹痛は、腸と脳が密接に関係している「心身の反応」であることが多く、
身体の異常だけでなく、心の状態や生活リズムが深く関わっています

ここでは、西洋医学と東洋医学の両面から、「行こうとするとおなかが痛くなる」原因と対処法を解説します。

「会社や学校に行くとお腹が痛くなる」とき
一般的に考えられる病気・診断名

  • 過敏性腸症候群(IBS)
    腸に潰瘍などの明らかな異常が見られないにもかかわらず、ストレスや緊張などで腸が過敏になり、腹痛・下痢・便秘を繰り返す病気です。
  • 機能性ディスペプシア
    胃の働きが乱れ、胃もたれや痛みといった症状があるにもかかわらず、内視鏡検査などで病変が見つからない病気です。
  • 自律神経失調症
    ストレスなどから自律神経が乱れ、腸の運動や血流が不安定になり、腹部に不快な症状を引き起こす症状です。
  • 心身症・不安障害
    心理的なストレスや不安から、身体症状として胃や腸に現れる症状です。
  • 心因性腹痛
    ストレスや不安などの心理的な要因によって起こる、腹痛や腹部の不快感や、便通の異常などの症状で、子どもや思春期に多く見られます。
    特に月曜の朝や、登校前、出社前など、特定の状況で現れることが多い病気です。

「会社や学校に行こうとするとお腹が痛い」場合、環境や心理的なプレッシャーに腸が反応している可能性が高いとも言えますが、正確な診断や対処が必要です。 安易に自己判断せず、医師に相談してください。

病院で「異常なし」と言われるときに考えられる要因

医学的に説明がつく要因(身体面)

腸は「第二の脳」と呼ばれるほど神経が密集しており、ストレスに非常に敏感です。
下記のような要因によっても、腹痛を引き起こします。

  • 朝の交感神経優位による腸の過活動
  • 睡眠不足や食事リズムの乱れなどによる自律神経バランスの乱れ
  • 腸内環境の乱れ(善玉菌の減少)によるガス・膨満感
  • 冷えや血流不良による内臓の緊張

これらは画像や血液検査に出にくく、“機能的な腹痛”として扱われます。
一見健康そうに見えても、腸が過敏になっていることで、痛みや張りを感じやすくなるのです。

心身の反応による要因
(心・自律神経面)

心身の反応による要因

朝、会社や学校に行くことを想像しただけで腹痛が起きる――それは、脳が「行きたくない」という感情を腸に伝えているサインかもしれません。

例えば、以下のような要因によって、心のストレスが身体に現れる“脳腸相関”という現象が起こります。

  • 通勤・登校へのストレスやプレッシャー
  • 人間関係・責任感・緊張による心理的負担
  • 「また痛くなるかも」という予期不安
  • ストレスで交感神経が過剰に働き、腸の収縮を促す

このようなケースでは、心の緊張をほぐし、自律神経のバランスを整えることが改善への近道です。

西洋医学の「異常なし」の
壁と東洋医学の役割

西洋医学での「異常なし」の意味

医師に「器質的異常がない」と言われる場合、臓器に病気はないという意味です。
しかし、機能の乱れ、特に腸の動き・血流・自律神経のバランスまでは検査では分かりません。

東洋医学が着目するもの

東洋医学では、「気(エネルギー)の流れ」や「内臓の冷え」「感情の滞り」を重視します。

  • 気滞(きたい):ストレスで気の流れが滞り、腹部膨満や痛みを感じる。
  • 気虚(ききょ):体力・エネルギー不足で内臓が冷えて動きが悪くなる。
  • 脾胃の虚弱:消化吸収機能の低下による胃腸の不調。

漢方では、「半夏厚朴湯」「六君子湯」「加味逍遙散」などを体質に合わせて処方し、心身の緊張をやわらげながら腸の働きを整えます

一時的な対処法・セルフケア

一時的な対処方法・セルフケア

ご自身で一時的に症状を和らげる対策としては、以下のような方法があります。

  • 朝の準備中に深呼吸をして自律神経を整える
  • 温かい飲み物をゆっくり飲む(お腹を温める)
  • 朝食を抜かず、少量でも食べる
  • トイレの時間に余裕をもつ
  • 通勤・通学前に軽いストレッチを取り入れる

これらはあくまで一時的な予防や緩和には役立ちますが、同じような腹痛が繰り返す場合は、根本的な体質・心理的ストレスへの対応が必要です。

病院にかかるべきタイミング

以下のような場合は、まず内科や消化器内科で検査を受けましょう。

  • 腹痛が毎朝続く
  • 下痢や便秘を繰り返す
  • 発熱・血便・体重減少を伴う
  • 学校や会社に行けないほどの痛みがある

内臓に異常がない場合でも、総合診療科で心身両面からの評価を受けることが改善への第一歩です。

受診先の選び方

初めて受診する場合

大きな病気が隠れている場合もありますので、まずは、内科・消化器内科で基本的な検査を受けましょう。
その際、「いつ・どんな場面で痛くなるか」を記録して伝えるとよいでしょう。

他院で「異常なし」と言われた場合

自律神経・ストレス・生活習慣の影響を見直すために、西洋医学+東洋医学を組み合わせた総合診療科の受診をおすすめします。
身体と心の両面から整えることで、症状の緩和や再発予防が期待できます。

朝の腹痛は“気持ちを抑え込んでいる”サインかもしれません
新小平クリニック 富田先生
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クリニック
富田先生

「会社や学校に行くと(行こうとすると)お腹が痛い」というのは、心と身体が発しているSOSかもしれません。
腸は感情と深くつながっているため、無理をせず、心身を一緒に整えることが大切です。

特に朝の腹痛は“気持ちを抑え込んでいる”サインのこともあります。
心と身体を一緒に診ることで、安心して日常を取り戻すことができます。

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