電車に乗るたびに頭痛がする。病院で検査を受けても「異常はありません」と言われる。
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それでも毎日の通勤・通学で同じ症状が繰り返されると、とてもつらいものです。
なぜ、毎回同じ環境で頭痛が起きるのでしょうか?
このようなケースでは、病気が原因というよりも、「環境の刺激」や「自律神経の乱れ」、さらには「心身のバランスの不調」が関係していることがあります。
ここでは、電車で起こる頭痛の一般的な原因、検査で異常が見つからない場合に考えられる要因、そして心と身体の両面から整える治療の選択肢について、医師の立場からわかりやすく解説します。
まず、「電車に乗ると頭痛がする」ときに関連していると考えられる代表的な病気を確認しておきましょう。
このように、同じ「頭痛」でも背景はさまざまです。
また、検査で異常が見つからない場合でも、「何かしらの誘発因子(トリガー)」が隠れていることは珍しくありません。
自律神経は、呼吸や循環・排泄といった生命を維持していくのに必要な機能の調節を行う神経の一部で、意思とは無関係に自律的に働きます。
自律神経は、交感神経と副交感神経から成っています。
交感神経は、緊張時・興奮時に機能し、身体を活性化させる神経であり、副交感神経はリラックス時に働く神経です。身体が正常な状態を保てるように、2つの神経がバランスを取りながら機能しています。
自律神経のバランスが乱れる代表的な原因はストレスです。ストレスに対処するために身体が戦闘モードになって交感神経が活性化します。
ストレスがかかる状態が長く続き、交感神経が活性化している状態が続くと、心身が限界を迎えてしまい、自律神経が乱れて不調を引き起こしてしまうのです。
リラックスできる状態を作り、副交感神経を働かせて、交感神経を抑えることが大切になります。
病院で「異常なし」と診断されても、症状が続くことがあります。
その多くは、医学的に説明できる身体の反応と、心身のバランスが影響する反応が重なっているケースが考えられます。
検査では異常がなくても、環境や生理的な刺激によって頭痛が起きることがあります。
これは「病気」ではなく、“機能の乱れ”によるものです。
たとえば…
これらは脳や血管そのものに異常があるわけではなく、身体が環境に敏感に反応している状態です。
こうした“反応性頭痛”は、過敏な神経反応や血流の不安定さが関与しています。

身体の異常がなくても、心や自律神経の緊張が引き金になる場合があります。
このように頭痛は、身体だけでなく“心の反応”も大きく関係しています。
ストレスや緊張、感覚の過敏さなどが背景にある場合は、心身の両面から整えるアプローチが必要です。
西洋医学で「異常なし」と言われるのは、脳や血管に病的な変化(腫瘍・出血など)がないという意味です。
決して、「不調が存在しない」ということではありません。
血液検査や画像検査では“形”や“数値”の異常はわかりますが、“自律神経のバランスの乱れ”や“機能の低下”といった微細な不調までは数値化できません。
そのため、「異常なし」と言われた後にどう向き合うかがとても大切になります。
一方、東洋医学(漢方)では、こうした状態を「気・血・水」の巡りが滞っていると考えます。
電車内で起こる頭痛も、ストレスによる「気の滞り」や、冷えによる「血の停滞(瘀血)」として捉えられることがあります。
体質や環境に応じて、「釣藤散」や「呉茱萸湯」など、気や血の流れを整える漢方を用いることもあります。
このように、西洋医学で“異常なし”とされる領域にも、東洋医学は新たな視点を与えてくれます。 体の働き全体を見つめ直すことで、根本的な改善の糸口が見つかることがあります。

電車で頭痛が起こるときは、刺激を減らし、自律神経を落ち着かせることが大切です。
これらは一時的な対処法として有効ですが、根本的な改善には心身のバランスを整える治療が必要です。
繰り返す頭痛でお悩みの方は、セカンドオピニオンとして総合診療科や東洋医学的診療を検討してみてください。
次のような場合は、早めに医師へ相談してください。
また、上記に当てはまらなくても「毎日の頭痛がつらい」「原因がわからず不安」という段階で受診して構いません。
早めに相談することで、重大な病気を除外できるだけでなく、ストレスや自律神経の乱れといった機能的な原因を早期に整えることができます。
まずは、脳神経内科や頭痛外来で脳腫瘍・血管障害などの異常を除外しましょう。
その際、症状が出るタイミング(朝・通勤時・週末など)や環境(混雑・気圧・気温)をメモして持参すると診断の助けになります。
それでも症状が続く場合は、自律神経・ホルモン・心理・血流を総合的にみるクリニックを検討してみてください。
西洋医学で身体の構造を確認し、東洋医学で体質や心身のバランスを整えることで、再発を防ぐ治療が可能です。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 8:30〜19:30 | ● | ● | ● | ● | ○ | □ |
| 担当医 | 院長 | 院長 | 院長 | 院長 | ※ | 院長 |
○:金曜日の診療時間は9時〜12時、13時半〜17時
□:土曜日の診療時間は13時半〜19時半
※:国立精神・神経医療研究センターからの派遣医師による診療
【休診日:土曜午前、日曜】
クリニック
富田先生
「電車に乗ると頭痛がする」という症状には、必ず原因があります。
それは脳の病気ではなく、環境・自律神経・心身のバランスが関係していることが多いのです。
私たち新小平クリニックでは、西洋医学と東洋医学の両面から、身体と心を整える治療を行っています。
「異常なし」と言われても、つらい症状が続く場合は、どうぞ一度ご相談ください。
頭痛の原因は、数値や画像だけでは見えないところにあることが少なくありません。
心と身体の両面を丁寧に見直すことで、改善の糸口は必ず見つかります。
富田先生