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電車に乗ると頭痛がする

良くならない不安に次の一歩を│ほっとかろやか » 頭が痛い(頭痛)ときの状況から考えられる原因や対処法を知る » 電車に乗ると頭痛がする
もくじ

電車に乗るたびに頭痛がする。病院で検査を受けても「異常はありません」と言われる。
―― それでも毎日の通勤・通学で同じ症状が繰り返されると、とてもつらいものです。

なぜ、毎回同じ環境で頭痛が起きるのでしょうか?
このようなケースでは、病気が原因というよりも、「環境の刺激」や「自律神経の乱れ」、さらには「心身のバランスの不調」が関係していることがあります。

ここでは、電車で起こる頭痛の一般的な原因、検査で異常が見つからない場合に考えられる要因、そして心と身体の両面から整える治療の選択肢について、医師の立場からわかりやすく解説します。

「電車に乗ると頭痛がする」ときに考えられる
一般的な病気

まず、「電車に乗ると頭痛がする」ときに関連していると考えられる代表的な病気を確認しておきましょう。

  • 片頭痛
    光や音、乗り物の振動などの刺激で血管が拡張し、痛みが誘発されます。女性に多く、気圧の変化でも起こりやすいのが特徴です。
  • 緊張型頭痛
    長時間の姿勢やストレスで肩・首の筋肉が硬くなり、血流が滞って痛みが出ます。デスクワークや読書中に悪化することもあります。
  • 気圧変化(低気圧)頭痛
    天候や気圧の変動によって自律神経が乱れ、血管の収縮・拡張が不安定になることで痛みが起こります。
  • 群発頭痛
    一定期間、決まった時間帯に強い痛みを繰り返す頭痛。まれですが、片側の目の奥に激しい痛みを感じることが特徴です。
  • 自律神経の乱れによる頭痛(※)
    ストレスや生活リズムの乱れにより、血管や神経の働きが過敏になることで痛みが出ます。

このように、同じ「頭痛」でも背景はさまざまです。
また、検査で異常が見つからない場合でも、「何かしらの誘発因子(トリガー)」が隠れていることは珍しくありません

※自律神経とは

自律神経は、呼吸や循環・排泄といった生命を維持していくのに必要な機能の調節を行う神経の一部で、意思とは無関係に自律的に働きます。

自律神経は、交感神経と副交感神経から成っています。
交感神経は、緊張時・興奮時に機能し、身体を活性化させる神経であり、副交感神経はリラックス時に働く神経です。身体が正常な状態を保てるように、2つの神経がバランスを取りながら機能しています。

自律神経のバランスが乱れる代表的な原因はストレスです。ストレスに対処するために身体が戦闘モードになって交感神経が活性化します。
ストレスがかかる状態が長く続き、交感神経が活性化している状態が続くと、心身が限界を迎えてしまい、自律神経が乱れて不調を引き起こしてしまうのです。
リラックスできる状態を作り、副交感神経を働かせて、交感神経を抑えることが大切になります。

「異常なし」と言われる
場合に考えられる要因

病院で「異常なし」と診断されても、症状が続くことがあります。

その多くは、医学的に説明できる身体の反応と、心身のバランスが影響する反応が重なっているケースが考えられます。

医学的に説明がつく要因(身体面)

検査では異常がなくても、環境や生理的な刺激によって頭痛が起きることがあります。
これは「病気」ではなく、“機能の乱れ”によるものです。

たとえば…

  • 混雑した車内の二酸化炭素濃度の上昇からくる軽い酸欠
    閉鎖された車内は人との距離が近く、満員電車となると圧迫感もあり、息苦しくなったり、頭が痛くなったりすることがあります。
  • 揺れや同じ姿勢を続けることによる首や肩の筋肉の緊張
    身動きがとりにくい車内で、同じ姿勢を続けたり、揺れに抵抗したりすることによって、筋肉が緊張し、頭痛につながることがあります。
  • 車内照明・ブレーキ音・香水などによる感覚への刺激
    普段から視覚や聴覚、嗅覚などへの刺激にストレスを感じやすい敏感な方は、ちょっとした音や匂いで頭痛がしたり気持ちが悪くなったりする場合があります。

これらは脳や血管そのものに異常があるわけではなく、身体が環境に敏感に反応している状態です。
こうした“反応性頭痛”は、過敏な神経反応や血流の不安定さが関与しています。

心身の反応による要因
(心・自律神経面)

心身の反応による要因

身体の異常がなくても、心や自律神経の緊張が引き金になる場合があります。

  • 通勤電車のストレス・予期不安
    満員電車に乗る前から交感神経が高まり、血管が収縮して頭痛を誘発することがあります。
  • 睡眠不足や食事リズムの乱れ
    自律神経が不安定になり、血流やホルモンのバランスが崩れることで頭痛につながることがあります。
  • ホルモン変動(特に女性)
    月経周期の前後は血管反応が敏感になりやすい状態です。
    特に、月経前のエストロゲン急低下は血管の収縮と拡張を引き起こし、頭痛が発症しやすくなります。
  • 感覚過敏・HSP傾向
    光・音・匂い・他人との距離などの刺激で頭痛を感じやすい方が、車内での刺激によってだけでなく、電車に乗る前からストレスや不安を予期して頭痛を起こすこともあります。

このように頭痛は、身体だけでなく“心の反応”も大きく関係しています。
ストレスや緊張、感覚の過敏さなどが背景にある場合は、心身の両面から整えるアプローチが必要です。

西洋医学の「異常なし」の
壁と東洋医学の役割

西洋医学が数値化できない心身の状態

西洋医学で「異常なし」と言われるのは、脳や血管に病的な変化(腫瘍・出血など)がないという意味です。
決して、「不調が存在しない」ということではありません。

血液検査や画像検査では“形”や“数値”の異常はわかりますが、“自律神経のバランスの乱れ”や“機能の低下”といった微細な不調までは数値化できません。
そのため、「異常なし」と言われた後にどう向き合うかがとても大切になります。

東洋医学のアプローチ

一方、東洋医学(漢方)では、こうした状態を「気・血・水」の巡りが滞っていると考えます。

電車内で起こる頭痛も、ストレスによる「気の滞り」や、冷えによる「血の停滞(瘀血)」として捉えられることがあります。
体質や環境に応じて、「釣藤散」や「呉茱萸湯」など、気や血の流れを整える漢方を用いることもあります。

このように、西洋医学で“異常なし”とされる領域にも、東洋医学は新たな視点を与えてくれます。 体の働き全体を見つめ直すことで、根本的な改善の糸口が見つかることがあります。

一時的な対処方法・
セルフケア

一時的な対処方法・セルフケア

電車で頭痛が起こるときは、刺激を減らし、自律神経を落ち着かせることが大切です。

  • イヤフォンのノイズキャンセリング機能を活用して音刺激を減らす
  • サングラス・帽子で光の刺激を防ぐ
  • 混雑時間を避ける・座席位置を変えてみる
  • 首・肩のストレッチや深呼吸で筋肉をほぐす
  • 水分をしっかりとる、カフェインの取りすぎを避ける
  • 漢方(釣藤散・呉茱萸湯など)で体質の調整を試みる

これらは一時的な対処法として有効ですが、根本的な改善には心身のバランスを整える治療が必要です。

繰り返す頭痛でお悩みの方は、セカンドオピニオンとして総合診療科や東洋医学的診療を検討してみてください。

病院にかかるべきタイミング

次のような場合は、早めに医師へ相談してください。

  • 頭痛の頻度や強さが増している
  • 吐き気や視覚異常を伴う
  • 市販薬が効かない・効きづらくなっている
  • 不安や緊張感が強くなり、生活に支障を感じる

また、上記に当てはまらなくても「毎日の頭痛がつらい」「原因がわからず不安」という段階で受診して構いません

早めに相談することで、重大な病気を除外できるだけでなく、ストレスや自律神経の乱れといった機能的な原因を早期に整えることができます。

受診先の選び方

初めて受診する場合

まずは、脳神経内科や頭痛外来で脳腫瘍・血管障害などの異常を除外しましょう。
その際、症状が出るタイミング(朝・通勤時・週末など)や環境(混雑・気圧・気温)をメモして持参すると診断の助けになります。

他院で「異常なし」と言われた場合

それでも症状が続く場合は、自律神経・ホルモン・心理・血流を総合的にみるクリニックを検討してみてください。
西洋医学で身体の構造を確認し、東洋医学で体質や心身のバランスを整えることで、再発を防ぐ治療が可能です。

頭痛の原因は、数値や画像だけではわからないことも多いのです
新小平クリニック 富田先生
新小平
クリニック
富田先生

「電車に乗ると頭痛がする」という症状には、必ず原因があります
それは脳の病気ではなく、環境・自律神経・心身のバランスが関係していることが多いのです。

私たち新小平クリニックでは、西洋医学と東洋医学の両面から、身体と心を整える治療を行っています。
「異常なし」と言われても、つらい症状が続く場合は、どうぞ一度ご相談ください。

頭痛の原因は、数値や画像だけでは見えないところにあることが少なくありません。
心と身体の両面を丁寧に見直すことで、改善の糸口は必ず見つかります

新小平クリニック 富田先生
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